2021年のプロ野球は、新型コロナウイルスに揺れた昨季に続き、多くの特例が設けられています。
従来とは異なるルール化で行われる試合では、各球団の戦略に影響を及ぼします。
そこで、気になる特例をまとめてみました。
試合数
プロ野球のレギュラーシーズンの試合数は、同一リーグ内の対戦が25回戦総当たりの125試合、交流戦が各3試合で18試合、合計143試合となります。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、シーズンが短縮されることになりましたが、2021年は例年通りの143試合で開催されます。
また、去年は通常通りに行われなかったクライマックスシリーズやオールスター戦などのビッグマッチが、今年は開催されます。
試合開始時間の前倒し
午後9時までの営業時間短縮要請に対応するため、開幕戦の3月26日から当面の間、試合開始時間が17:30もしくは17:45に早まります。
各球場での試合開始時間は、以下のようになっています。
球場 | 試合開始時間 |
---|---|
明治神宮野球場 | 17:30試合開始 |
東京ドーム・横浜スタジアム・メットライフドーム ZOZOマリン・バンテリンドーム | 17:45試合開始 |
延長戦なし9イニングで打切り
2021年シーズンの1番の変更点は、セリーグパリーグ共に公式戦は9イニングまでとなり延長戦を行わないことです。
通常、9イニングまで終えて同点であれば、1イニング単位で12イニングまで延長戦となります。
しかし、今季は新型コロナウイルス対策として、9イニングでの打ち切りが決まりました。
9回裏終了時点で、同点であれば引き分けとなります。
9イニング打ち切りで作戦が変わる?
この特別ルールで、首脳陣は延長を考える必要がなくなります。
早い段階で選手交代の仕掛けができるようになることで、投打ともに勝負所で選手を注ぎ込める戦力を持ったチームにとっては有利になりそうですね。
特に、投手交代については、9イニングでの終わりがわかっているので、後に投手を残さなくてもいいことから、ベンチ入りさせる投手も変わってくると予想されます。
また、この打ち切りにより、2021年シーズンは12球団全てで引き分けの試合が増えています。
シーズン終盤、順位決定時でどう影響するのでしょうか?
出場選手とベンチ入りメンバー
ベンチ入り人数、出場選手登録に関する特別ルールでの人数は、以下のようになります。
特別ルール | 通常 | |
---|---|---|
ベンチ入り人数 | 26 人 | 25人 |
出場選手登録 | 31 人 | 29人 |
ベンチ入り人数は通常25人が26人へ、出場選手登録は通常29人が31人と、人数が変更されています。
従来よりも多く選手登録ができるので、起用や作戦の幅が広がりそうですね。
外国人枠
外国人枠について、特別ルールでの人数は以下のようになります。
特別ルール | 通常 | |
---|---|---|
ベンチ入り人数 | 4 人 | 4人 |
出場選手登録 | 5 人 | 5人 |
最初に投手と野手の割合を4対1または1対4で登録した場合、その後、配分の変更はできません。
外国人枠についても従来より多く登録ができるようになっていますが、新型コロナウイルスの影響により、家族が来日できない状況は選手にとっては辛く、帰国して家族と過ごすことを選択した選手もいます。
2021年シーズン途中では、読売ジャイアンツのジャスティン・スモーク内野手や西武ライオンズのエルネスト・メヒア選手内野手が電撃退団しています。
関連記事:プロ野球の試合でベンチ入りできる人数、外国人枠について
感染拡大防止特例2021
本人や家族の感染の疑いや体調不良、濃厚接触で出場選手登録を外れる場合は特例が適用できます。
適用する場合、その代替指名選手が一軍に昇格され、特例で抹消された選手は、復帰可能になれば本来の10日間を待たずに再登録が可能となります。
10日待たずに一軍昇格する場合には、代替指名選手との入れ替えとなります。
また、新型コロナウイルスのワクチン接種で選手に体調不良などの副反応があった場合も、「感染拡大防止特例2021」の適用対象となりました。
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