プロ野球を日々観戦していると、成績不振や怪我によって、出場選手登録や登録抹消でベンチ入りのメンバーが入れ替わります。

  • 「1軍登録のベンチ入りは何人まで?」
  • 「出場選手登録や登録抹消って?」

といったこと気になりますよね。

この記事では、プロ野球の1軍でベンチ入りできる最大の人数や、出場選手登録、登録抹消、外国人枠について解説します。




出場選手登録について

出場選手登録

プロ野球で1軍の試合に出るためには、まずは1軍の選手として登録されなければ、試合には出場できません。

1軍の選手として登録されることを「出場選手登録」と言います。

2019年から出場選手登録の人数が1人増え、今まで28人までだったのが、29人まで出場選手としての登録が可能になりました。いままでよりも、選手起用の幅が広がりますね。

この人数は最大なので、29人より少なくても問題はありません。

ちなみに、プロ野球では2軍のことを別名「ファーム」とも言います。プロ野球で言うファームは「農園、農場」という意味です。

農場で作物を育てるように、若手選手を育成したり、放牧のようにケガをした選手を調整させるという意味から、ファームと呼ばれるようになったそうです。

プロ野球選手は、2軍で切磋琢磨し、技術を磨いて出場選手登録すなわち「1軍を目標」としているのです。

ただ、出場選手登録されたからといって、必ず1軍の試合に出れる訳ではありません。

プロ野球の試合でベンチ入りできる人数

プロ野球ベンチ入りメンバーの人数

出場選手登録された29人のうち、ベンチ入りできる人数は最大25人です。

このベンチ入りしている25人までのメンバーで、1試合を戦うということになります!

すなわち、4人はベンチから外れることになりますね。通常は、登板予定がない先発投手が、ベンチ入りメンバーから外れることが多いです。

ベンチ入りメンバー25人の中から毎試合、スタメン(スターティングメンバー)が決まります。

また、ベンチ入りメンバーの中で、投手・野手の人数は何人までといった制限は設けれられていませんが、登録選手の内訳は「投手9〜10人」「野手15〜16人」で登録されていることが多いようです。

1軍の選手として出場選手登録されていても、2軍の試合に出場することも可能です。

調子の悪い選手が、昼には2軍の試合に出て、夜には1軍の試合に出場するともあります。

登録抹消とは?

登録抹消とは、出場選手登録とは反対に、1軍にいる選手で成績不振や怪我による影響で出場選手登録から外れることを「登録抹消」と言います。

登録抹消された選手は、2軍で調整をします。

また、抹消後は最低10日間は、1軍に出場選手登録をすることができません。

10試合ではなく、10日間というところがポイントです。これは戦略的にも重要で、コーチ陣はうまく日数を計算して登録抹消することになります。

各球団の登録抹消や出場選手登録されている選手の一覧の情報は、NPBの公式サイトから確認できます。

1軍のメンバーは、「出場選手登録」「登録抹消」によって入れ替わります。

外国人枠について

プロ野球の出場選手登録には、外国人選手の登録について「外国人枠」があります。

外国人選手との契約人数に決まりはありませんが、出場選手登録をする場合には、外国人選手を登録できる人数の制限が設けられています。

内訳は、投手と野手を合わせて、最大4人までの外国人選手の登録が可能で、投手のみ4人や野手のみ4人といった登録の仕方はできません。

なので、実際に外国人選手を最大4人まで登録するとなると、以下の3パターンとなります。

パターン 投手 野手
パターン1 2人 2人
パターン2 1人 3人
パターン3 3人 1人

また、一定の条件を満たすと外国人枠から外れ、日本人選手扱いとなり、外国人枠からは外れることになります。

外国人枠から外れる条件

  • FA権を取得した選手
    プロ野球でFA(フリーセージェント)権を取得した外国人選手は、FA権取得の翌年から日本人選手扱い
  • 日本の学校に在学していた
    日本の学校(中学校、高校、短期大学、専門学校)等に、3年以上在籍することで外国人ではなく、日本人選手としての扱いに
  • 日本の大学に在学していた
    日本の大学に4年以上継続して在学することで、日本人選手扱い
  • 日本住居、社会人チームに在籍
    日本に5年以上住居し、社会人の野球チームに3年以上在籍することで、日本人選手扱いに
  • 日本に帰化
    日本に帰化することで、日本人選手扱い

まとめ

今回は、プロ野球の1軍戦でベンチ入りできる人数について紹介しました。

ベンチ入りできる人数の他にも、出場選手登録や登録抹消などがあり、複雑ですが少しでもためになれば幸いです。